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三十路的煩悩

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恥ずかしい告白

彼は、アタシが台湾で暮し始めてから毎日のように電話をくれた。
何か楽しいことはあった?とか、
授業では何を勉強したの?とか、
食事はした?とか。

その頃にはもう、彼の日本語は相当なレベルまで達してて、
電話でも会話できる程度になっていた。

頼れる知り合いはいなかったし、(先輩は台中暮らしだったのだ)
想像していたよりとても孤独な生活だっただけに、
その電話がなによりの楽しみだったのだ。



が、ある日を境に連絡がポッツリ途絶えたのだ。。
台湾に行って2個月ほどたった頃だろうか。
アタシもアタシなのだけれど、今まであった連絡がなくなると、
また更に寂しくもなったりで。
(典型的な自意識過剰女に感じられてしまうかしら。。。キャーそんなんじゃないの。。。)

彼の働く焼肉屋に足を運び、老闆に聞いてみた。
(ちなみに老闆は日本人、今となっては台北では知る人ぞ知る焼肉屋の名店
って言ったら台湾通の方だったら分かっちゃうかも^^;)
というか、その時初めて彼のことが好きなことに気づいたのだ。
それまではきっと制御してたのだと思う。
というのも、彼はアタシの3つ下。
弟のいるアタシにしては全然考えがたいことだった。
会話だって思いのほか大変。
しかも、アタシはあくまで1年の留学と心に決めていたからだ。

でもいつのまにか彼の底知れない温かさに惚れてたのよね。
気づくのが遅い!
老闆曰く、その頃の彼は何かで悩んでるみたいだった。
毎日のバイトも長期休暇をとったようで、バイトにもきてないという。
と、老闆と話しているところに彼が店にやってきたのだ。(><)
ん。。。ちょっとタイミングが悪かったかも。。

そのとき決めた。
彼に想いを伝えることにした。
でも、そのときのアタシの中文レベルはまだまだまだで。。。
恥ずかしいけど、老闆に間に入ってもらったのだ。
前代未聞の告白よね。

まず、老闆と面と向かってアタシの想いを伝え、
老闆がさらに彼に中文で伝えてくれ。
いやー、本人を前にして話すのも恥ずかしいのに、
それを第三者に話すってことがまた更に恥ずかしいことで。。。
で、彼も自分の想いを老闆に伝えていて、
老闆がさらにアタシに通訳してくれたのだ。
なんという情景だろう。
結果がどうであれ、想いは伝わったのだ!
と、帰り際彼に呼び止められた。

後になって他にもいろいろと理由があったのを知ったが、
彼の中でアタシを支えていくことに自信ががなくなってしまったみたいなのだ。
「やりなおそう」って一言。
やりなおそう?って日本語ちょいと間違ってない?と感じつつも、
1年だけでもいい、彼と一緒にいたいと思ったのだ。
と同時に、言葉は通じなくとも心は通じるんだなぁとも思った。
by huang37 | 2006-03-19 22:28 | 關於台灣